子どもを産む前から産後まで、よく話題にのぼるのが「母乳とミルク、どっちで育ててる?」「どっちがいいのかな?」という疑問です。
1人目はほぼミルク、2人目は母乳で育てた私の経験から言うと、
「正直、どっちでもいい!でも共働きの人には、ミルクをおすすめします!!」
「どっちでもいい」と書いた理由は、母乳でもミルクでも、赤ちゃんが元気に育ってくれるなら、それが一番大切だと感じたからです。
大事なのは、「自分にとって無理なく、続けやすいかどうか」だと思っています。
私の育児事情
上の子のときは母乳がほとんど出ず、「おっぱいは子どものサプリメント」くらいの気持ちで少し吸わせ、あとはミルクをあげていました。
下の子のときは、驚くほど母乳がよく出て、よく飲んでくれました。1人目のときに母乳があまり出なかったことがショックだった私は、おっぱいを吸ってくれる姿が嬉しくて、母乳中心の育児をしていました。
どちらの育て方も経験して、どちらにも良さがあると感じました。
なぜミルクがおすすめなのか

「母乳には母乳にしかない栄養がある」と言われることもありますが、実際にやってみて感じたのは、母乳育児の大変さでした。
- 歯が生え始めると、乳首に痛みを感じる
- 飲んだ量がわかりづらい
- 外出時の授乳が難しいことがある
もちろん個人差はありますが、私は母乳育児を続けているうちに、体調の変化を感じるようになりました。
母乳は母体の栄養をもとに作られており、特に授乳期は栄養バランスに気をつける必要があると言われています。
カルシウムや鉄分などが赤ちゃんに優先されるため、一時的に骨密度が低下することもあるとされており、産後の体力回復と並行して授乳するのは想像以上に負担でした。
私は授乳後に少しふらついたり、疲れやすくなることがあったため、「赤ちゃんに栄養をあげるということは、自分の体からたくさんのエネルギーを分けているんだな」と強く感じました。
もちろん、母乳をあげる時間はとても愛おしく、赤ちゃんの表情やぬくもりに触れるかけがえのない時間でもありました。静かに飲んでくれている時間は、私にとっても心を落ち着かせる大切なひとときでした。
寝かしつけもスムーズで、添い寝しながら授乳してそのまま寝てくれることも多く、とても助かりました。(※添い寝での授乳には窒息などのリスクもあるため、必ず安全な姿勢と環境に配慮してください。)
ただ、体調や生活リズムとの兼ね合いもあり、「産後しばらくは母乳、それ以降はミルクでも良かったかも」と思う場面もありました。
母乳育児をしていても、保育園に入れるなら哺乳瓶の練習は必要

保育園によっては母乳育児に理解があるところもありますが、多くの場合は園で使用するミルクを飲めるよう、協力をお願いされることが多いです。
上の子のときは1歳児クラスの入園だったので、卒乳をがんばりました。
下の子は生後6ヶ月で0歳児クラスに入園したため、哺乳瓶でミルクを飲む練習が必要でした。
「哺乳瓶を嫌がらないように」と思い、毎日1回はミルクを与えるようにして(たとえば夜だけ200mlミルクを与えるなど)、母乳と併用していました。ありがたいことに、下の子は哺乳瓶も母乳も抵抗なく受け入れてくれました。
ただ、母親や家族以外からのミルクは嫌がることがあり、慣らし保育中に保育士さんからのミルクを拒否してしまう日もありました。
その際は、先生方が時間をかけて根気よく関わってくださったおかげで、慣らし保育が終わる頃には、哺乳瓶からミルクを飲めるようになりました。
また、母乳に関しては、離乳食が始まってしっかり食べられるようになると、自然と母乳を欲しがらなくなり、特に苦労せず卒乳できたのが印象的でした。
他のママ友からも「離乳食がしっかり入ってくると、自然と卒乳した」という声をよく聞きます。もちろん、なかなか母乳から離れられない子もいますが、個人差があるものだと実感しました。
2人目を母乳にしたとき、夫に言われたひとこと
2人目を母乳で育てていた頃、夫がふとこんなことを言いました。
「母乳は経済的かもしれないけど、授乳のタイミングが読めなくて、育児に参加しにくいかも…」
1人目のときは、ミルク育児に近い状態だったので、夫自身もミルクをあげる機会が多く、それが楽しかったようです。
- 飲む量が目に見えてわかる
- ミルクの時間がある程度決まっている
- 自分で授乳できることで、育児に関われる実感がある
私が外出中にミルクをあげても、母乳中心だったせいか飲みが悪く、困ったこともあったようです。
哺乳瓶の洗浄など手間はあるけれど、ミルクにすることで家族みんなで育児に関われるのは、大きなメリットだと感じました。
永遠の疑問「母乳とミルク、どちらがいいのか?」
私の結論は、シンプルです。
- 初乳と呼ばれる産後数日間は、がんばれそうなら母乳でチャレンジ(赤ちゃんの免疫づくりや子宮の回復に良いとされています)
- その後は、「自分がラクか・続けやすいか」で判断していいと考えています。
赤ちゃんの性格や家庭の状況、保育園の方針などによっても選び方は変わります。いずれにしても、哺乳瓶やミルクに慣れる準備はしておくと安心です。
母乳でもミルクでも、赤ちゃんにとって必要な栄養源であることには変わりありません。「どちらが正解か」ではなく、「自分と赤ちゃんにとって、どちらが心地いいか」を大切にしていきましょう。
不安なことがあれば、小児科や助産師さん、産院、保健所などに相談するのもひとつの手です。
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