私の息子(0歳4ヶ月)が鼠径(ソケイ)ヘルニアになりました。
2泊3日の入院に付き添い、無事手術が終わり退院しました。
鼠径ヘルニアとは足の付け根(鼠径部)がポッコリ飛び出す病気です。おなかの中にあるはずの腸管が足の付け根の”すき間”からポッコリ飛び出してくるもので、世の中では脱腸と呼ばれることもあります
日本ヘルニア学会
鼠径ヘルニアが発覚したのは1ヶ月健診の後です。そこから色々とあり、大学病院での手術となりました。細かい経緯や実際に息子の手術に関わってどうだったのか、紹介します。
手術前の様子
手術前は、とにかく便秘がちでした。新生児の時から綿棒浣腸をしないと踏ん張れず、うんちがなかなか出ない子でした。ミルクや母乳をやたら吐いていると思ったら、おむつから溢れてしまうほど出してしまったり…という状態でした。その時はヘルニアが見えていない状態だったのですが、1ヶ月検診を過ぎた頃、下腹部に膨らみができました。そしてどんどん下がっていって、タマタマの部分が尋常じゃないほど膨らむようになりました。
基本的にご機嫌なのですが、うんちが溜まって、タマタマが大きくなればなるほど、不機嫌になりました。
手術後の様子
手術完了後は、おならをしただけで、うんちが出てしまっていました。手術前の浣腸が残っていた可能性は否定できませんが、退院後も2日程度そのような状態でした。(本人は毎回驚きの顔をした後、おむつ変えてくれ〜と訴えていました笑)
退院後2日程度そんな状態でしたが、ちゃんと1日1〜2回まとめて自分で出せるようになりました。ご機嫌の時間がのび、元気に動くようになりました。さらに体重も増えていっているのを日々感じます。
元気なのは嬉しいですが、数日で親の体力が持ってかれるくらい勢いよく元気になったので、正直疲れています笑
月齢もあるかと思いますが、集中力がのび、1回分の洗濯物を干し終わっても、一人遊びが続くようになりました。(時間で言うと5〜15分くらい)
鼠径ヘルニアをなぜ治す必要があったのか
鼠径ヘルニアに発症するとどういったことが起こるか。
- 脱腸する可能性がある(最悪の場合、腐ってしまった腸を切断)
- 腸に押され、精巣が機能しなくなる
ざっと上記のようなことが起きると説明を受けました。手術に不安はありましたが、腸を切るようなことはさせたくないと思い、手術を受けることに決めました。
※鼠径ヘルニアについて詳しく知りたい方は下記のURLからご確認ください。
ちなみに日本ヘルニア学会の記事を見ると
発症率はこども100人中2-5人程度です。1クラスにひとりはいるくらいのよくある病気です。
日本ヘルニア学会
と記載されています。実は私も私の兄弟も幼少期に発症していました。母曰く、当時は大きくなればなくなるから、手術は不要と言われたそうです。
私は運良く手術しなくても済みましたが、再発が怖いです。大人になってから手術を受ける方が怖いので、できれば小さい頃にやりたかったですね笑
手術の方法と傷痕について
手術の傷痕は、親として心配になる項目の一つかと思います。
ちなみに息子が受けた手術は「右ソケイヘルニア根治術 腹腔鏡下 LPEC法」です。
へそに穴を開けて、カメラを入れ、鼠径部の様子を確認後、2箇所体に2、3mmメスを入れ、腸が入ってしまう穴を防ぐような手術だそうです。
具体的な手術の様子は下記のサイトをご覧ください。(実際の写真が出てきますので、リアルな内蔵などを直視できない方は見ないでください。)
この手術方法を使うと、体に残る傷はとても少ないです。退院して、2週間近く経ちましたが、小さいホクロがあると感じるくらいの傷口です。そのうち消えるのではないかと期待がもてます。(残ったとしても気にならない!)
昔は、下腹部を切って手術することが主流だったそうです。
なので、知人は縫いもどされた際に、乳首の位置がズレてしまったそうです。
また、説明頂いた先生によると、反対側にヘルニアがあっても気がつけない手術法なので、片側を治した途端、反対側から出てきてしまうということもあるそうです。
へそからカメラを入れることで、状態を確認し、確実に治せるのはありがたいですね!(それでも0.04%再発することがあるそうなので、0とは言い切れませんが)
考案してくれた先生、ありがとう!!!!!(ちなみに日本人らしいです。担当医から聞いただけなので、詳しくは調べてください)
手術の費用について
大学病院で手術したところ、費用は75万円ほどかかりました。
チャリーン。でも命には変えられない…
でも実際に払った額は8千円でした(え!?)
本来なら3割負担ですが、医療費補助があったため、付き添いした自分のベッド代や食事代、息子のミルク代のみ かかりました。自己負担額が少ないのは、ありがたいですね。
手術を受けるまでの過程
気がついた方もいらっしゃるかと思いますが、手術を受けるまでに発覚してから3ヶ月くらい経っています。自然に治るだろうと、スルーしていたのが大きいです。後は予防接種後3週間以上空けなくてはならなかったのもあります。(手術は全身麻酔となるため)
1ヶ月健診後、タマタマの異様な膨らみが気になり、巡回されていた助産師さんに相談したところ、すぐに診察してもらうよう言われました。その週のうちには、出産した総合病院に相談し、手術の事例が多い大学病院の紹介状を書いてもらいました。
保険証がいろいろあってできておらず、できるまで待ってから行ったため、さらに遅くなりました。。
診察時に検査をし、手術をしても問題ないことを確認し、日程を決定して、手術しました。
バスや電車を乗り継ぎ、通っていたため、大変でした。(ちなみに手術後も2週間後、1ヶ月後と経過観察のため診察があります。)
まとめ
後半、ただの苦労話になってしまいましたが、結論を言うと
- 手術をすると子どもが元気になります!
- 今は傷口が少ない手術法(LPEC法)があります!
- 手術は小さいうちにすると自治体によっては、自己負担額が少なく済みます!
の3点になります。
いかがだったでしょうか。
手術をさせることに 迷いがある人の参考になれば幸いです。以上!
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